
ノート術を実践している方ならご存知の通り、単に「ノートに書く」だけでなく、「書きやすく」「使いやすく」「見返しやすい」状態に整えることが大きなカギです。
紙に向かって意図を持って書き込み、その文字・図・アイデアが後になって機能するようにするためには、道具=ノート・ペン・その他文房具にもこだわる必要があります。
たとえば、研究によればノートに手で書くと、タブレット入力などに比べて記憶定着率が高いというデータも出ており、書くことそのものに意味があります。
その“書く”環境を整えるための選び方と、おすすめアイテムを今回は書いていきます。
ノートの選び方:5つの視点
書き込む作業を快適に、そしてあとから使いやすくするためのノート選びのポイントを整理します。
1. サイズ・綴じ方
まず「サイズ」です。多くのレビューで「勉強や仕事用途ならB5サイズが机上の使いやすさからおすすめ」と紹介されています。
また、綴じ方(糸綴じ/無線綴じ/リング綴じ)によって、めくり易さやページの開きやすさが変わります。リング綴じだと360°折り返せて使いやすいというレビューもあります。
2. 罫線・方眼・無地
罫線があることで文字が揃いやすく、方眼だと図やアイデアを描きやすいというメリットがあります。
用途に応じて選びましょう。例えば「方眼や無地はアイデア整理・ブレストに向く」、「横罫は文字中心に書く場面に適す」などです。
3. 紙質・材質
筆記具との相性、インクの滲み・裏抜けの有無、書き心地などに直結するのが紙質です。
万年筆や濃いインクを使うなら、裏抜けしにくい良紙を選んだ方が安心です。
たとえば、老舗メーカーのノートでは「インクが染みにくく、滑らかな書き心地」が評価されています。
4. 用途・テーマ別使い分け
たとえば「オンライン講座のレッスン設計ノート」「ブログ記事構想用ノート」「日々の振り返りノート」など、用途を明確にしてノートを使い分けると整理しやすくなります。
用途ごとに色・サイズ・罫線を変えると、視覚的にも整理がしやすくなります。
5. 継続できる“触り心地・見た目”
実際に“書きたくなる”ノートかどうかも意外と大切です。
表紙のデザインや紙の手触り、開いたときの印象などがモチベーションに影響します。
書く→見返す→使い込むという流れをつくるためにも、自分が気に入るデザインを選びましょう。
おすすめノート&ペン:実際に使いたくなるアイテム
実践ノート術を意識する“書く人”におすすめの文房具を、厳選してご紹介します。
読み手に「今すぐ買いたい」と思ってもらえるよう、用途や特徴も明記します。
| アピカ プレミアムCDノート 外部リンク⤴ | 書き心地・紙質にこだわるノート。万年筆や濃いインクを使う方にも安心な上質紙を採用しているという紹介があります。 |
| バインダー B5 ルーズリーフ用 外部リンク⤴ | ノートではなく“バインダー+リフィル”形式で使い分けたい方に。用途別にリフィルを差し替えることでノート整理がしやすくなります。 |
| トラベラーズノート ブラスペンシル TOKYO 外部リンク⤴ | 持ち運びやすい携帯型のノート兼ペンスタイル。講師の方など“どこでも書く”機会が多いなら重宝します。 |
| 北星鉛筆 大人の手帳鉛筆 ミニ タッチペン付 外部リンク⤴ | 鉛筆派・アナログ派にはこんな鉛筆兼タッチペンというハイブリッド文具も便利。手帳併用などにも。 |
| 三菱鉛筆 uni‑ball ONE 0.38mm 外部リンク⤴ | 超細字のゲルインクペン。ノートに図や細かい文字を書き込みたい、整理・マッピングにも使いやすい。 |
| ゼブラ サラサグランド 0.5mm 外部リンク⤴ | 滑らかな書き心地の定番ゲルインク。書き続けることに抵抗が少なく、実用性重視。 |
| ゼブラ サラサクリップ 0.5mm 外部リンク⤴ | 日常使いに最適な定番。色分け用やマーカー代わりにも使え、ノート術の補助アイテムとして。 |
| 無印良品 さらさら描けるゲルインキボールペン 0.3mm 外部リンク⤴ | コスパ重視ながら書き味も良い。まずは“書く環境を整える”ところから始めたい方に。 |
ノート術×文房具活用法:書き込み〜活用までの流れ
ここからは、ノート術を活かして「書く作業」を効果的に行うための導線として、道具選びから書き込み、見返し、活用に至る流れを紹介します。
ステップ1:テーマ・目的を設定してノート/ペンを選ぶ
例えば、あなたが「オンライン顔ヨガレッスン用アイデア記録ノート」を作るなら、
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サイズ:携帯性も考えてA5やB5に
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罫線:図・イメージ・レイアウトを書きたいなら方眼か無地欄多め
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紙質:ペン/マーカーを使うなら裏抜け少ない良紙
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ペン:細字で書き込むなら0.38mm~0.5mmゲルインクがおすすめ
こういった視点で選び、書く環境を整えます。
ステップ2:ノートに構造をつくる
ただ書くだけでなく、「見出し⇒内容⇒振り返り欄」という構造をノートに設定すると後から使いやすくなります。
例えば、左側に“日時・テーマ”、右側に“書き出し”→“キーワード”→“アクション”といった構成。
文房具的には、罫線・方眼などがこの構造化を助けてくれます。紙質が良ければ細かい字も苦になりません。
ステップ3:書き込みを楽しむ&定期的に見返す
“書きたくなる”環境をつくっておくことが継続のカギです。
先ほどの「触り心地・見た目」もここで効いてきます。お気に入りのノート・ペンで書くと、書くことそのものがモチベーションになります。
また、書きっぱなしにせず、定期的に振り返りを入れて、色分けペンやマーカーで補足を書き込むと、ノートが“ただの書き置き”から“資産”に変わります。
ステップ4:用途別ノートを使い分けて整理
たとえば、
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“アイデア専用ノート”
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“レッスン構成ノート”
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“振り返り・改善ノート”
というように、用途別でノートを分けると、探しやすくなり、混ざらずに整理できます。ここでバインダー形式や色分けペンが活きてきます。
ノートを大量に使う方は、用途・テーマでバインダーにリフィルを差し替えておくと後で参照しやすくなります。
よくある質問&お悩み解決
Q. 「普通の安いノート」で十分じゃない?
A. もちろん「書ければOK」という方にはコスパ重視の安価ノートでも問題ありません。実際、安価なノートでも「書く・整理する」目的には十分というランキングもあります。
ただし、「書いた後に見返して使いたい」「筆記具もこだわりたい」「ノートそのものがモチベーションになる」のであれば、紙質・仕立て・罫線などにこだわる価値は十分あります。
Q. ペンは何本用意すればいい?色ペンは必要?
A. 基本的には「黒で書けるペン1本+色ペン数本」がよく推奨されています。色分け→後で見返したときに「この文字はアイデア」「この文字はアクション」というように視覚的に区別できるためです。色ペンを使うなら、滑らか書けるゲルインクタイプがストレス少なくおすすめです。
また、ペン先の太さ(0.3~0.5mm)を用途に応じて使い分けると、図や細字・マーカー代わりなどにも対応できます。
Q. ノートを書いて終わりにならないようにするには?
A. 「書いたあとに活用する」流れをつくることが大事です。具体的には、書いた直後に“振り返り欄”を設けたり、週に一度まとめ直したり、「どこに何が書いてあるか」を索引・見出しで整理したり。
ノートそのものを資産と捉え、「書く」「整理する」「使う」というサイクルを回すことで、書きっぱなしを防げます。
おすすめ文房具を活かした“書く環境”セット例
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書く場所:机・カフェ・オンライン作業中のサブスペースなど。ノートを広げる余裕があるB5サイズが多用途で使いやすいです。
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書くペン:0.38mmくらいの細字ゲルインクペン(例:uni-ball ONE)で、細かい字も図も綺麗に書ける。
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色分け:メイン文字は黒、補足・強調は青・緑・オレンジ。色ペン(サラサグランド等)を使えば、視覚的にも整理しやすい。
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ノート形式:用途ごとにノートを分ける。例えば、アイデア専用(上質紙ノート)、実践/振り返り用(バインダー+リフィル)というように。
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書き終えたら:ノートの右上や表紙に「日付+テーマ」を書いておく。週1回見返す時間を確保。
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継続モチベーション:お気に入り表紙/紙質のノートを用意する。書くこと=楽しみになる環境を整える。
おわりに
ノート術を活かして「実際にノートに書く仕事/活動」をしている人にとって、文房具選びは単なる“道具選び”ではなく、「書く・整理する・活用する」流れを支える重要な要素です。
今回ご紹介した「選び方」「おすすめアイテム」「活用の流れ」を参考に、あなた自身の“書く環境”を整えてみてください。
適切なノートとペンを手に入れ、書き込みの習慣を深め、ノートを“資産”として育てていきましょう。

